13
そこはとある研究室。そこで1人の女性がある映像を見ていた。それは斬月とバロンが無人機と戦っている映像だった
「ふ〜ん。あれがアーマードライダーなんだ」
そう、彼女こそが篠ノ之束本人だ。何故かうさ耳をつけている
「本当はいっくんのデータを取りたかったんだけどまあいっか!アーマードライダーのデータが取れたことだし!これで調子に乗っているアーマードライダーを黙らせるかな!」
そう言って篠ノ之束は笑い始めた
戒斗はあの後ユグドラシルに行き凌馬に報告していた
「篠ノ之束、やはり仕掛けてきたか」
「プロフェッサー、あれは本当に篠ノ之束がやったのか?」
「その可能性は高いだろうね。他に可能性があるならば、亡国機業か」
「亡国機業だと?」
「ああ。ま、これはただの推測だけどね」
とある森
その森には至るところにある果実が実っていた。その果実は見た目が生々しい。そして森に作業服を着ている者が数人いる。作業服にはユグドラシルのロゴがある。そして作業員は戦極ドライバーを巻いていた。だがその戦極ドライバーは貴虎達が使っているのと違う。作業員がつけている戦極ドライバーはカッティングブレードがなかった。そして作業員が果実をもぐと果実はロックシードに変わった
「うわああああ‼︎」
ある作業員が何かから逃げてくるように走ってきた。その作業員を追いかけてくるのは怪物『インベス』だった。3匹くらいいる。作業員達はインベスを見るなり逃げ出した
「オラァ‼︎」
だが何者かが作業員達を救った。それは『アーマードライダー鎧武』だった。鎧武は斬月と同じ無双セイバーと今鎧武がなっている『オレンジアームズ』のアームズウェポン『大橙丸』を持ち、インベスに立ち向かった
「ハア‼︎オラァ‼︎」
鎧武は無双セイバーと大橙丸でインベスを何度も斬りつけ、そしてインベスは爆散した。インベスを倒した鎧武は変身を解いた
「ふう」
鎧武に変身していた青年は葛葉紘汰という
「ありがとうございます」
「助かりました」
「気にすんな。お前達の安全を守る、これが俺の仕事だからな。この『ヘルヘイムの森』はまだ謎が多いからな、だから俺に頼ってもいいんだぞ」
そう言って紘汰は作業員達から離れた
「ごめんな。インベスだって元々ここに生きる者達だったんだろう。それを俺たちの勝手で倒すんだからな。許されないことだと思うけど、これが俺たちの背負う罪なんだ」
紘汰は森の中で独り呟いた
俺はあれから部屋に戻ろうとした時ドアの前にダンボールが4つ並べられていた。何故4つも?ダンボールの上に紙が乗っていた
『プロフェッサー達からの差し入れだそうだ 戒斗』
戒斗が持って来たのか。とりあえず部屋にいれ中身を見ると箱別にオレンジ、バナナ、ブドウ、メロンがびっしりと詰まっていた。そういえばお願いしていたな。農園の皆にお礼をしなければ。だがやはり1人で食べきれる量ではない。食堂だ
夕食の時間になったため食堂に行くとパフェを食べているのが見える。あれを使ってパフェにしたか。見渡すとあの3人がいた
「パフェ美味しい〜」
「これも呉島君が持って来たフルーツなのかな?」
「多分そうじゃない?」
布仏、谷本、鏡だ。この3人は唯一の良心と思ってもいい
「ユグドラシルの農園のフルーツ、気に入ってもらえたか?」
「あ、たかたか」
「たかたか?」
「うん。貴虎だからたかたかだよ〜」
どうしてそうなった
「これも呉島君が持って来たの?」
「ああ。1人で食べきれるほどの量ではなかったからな」
「ユグドラシルの作ってるフルーツとっても美味しいよ」
「それは良かった」
やはりこの3人は俺にとって唯一の良心だ