14
集落の住民が章吾と友人達の逃げるのを追っていた。
「早く、追手が来るで」友人は言う。
章吾達の逃げるのを見つけて、住民が、
「あそこだ、殺せ」
弓矢が飛んでくる。友人達は谷を抜け、一心不乱に逃げ続けた。
「あそこを抜ければ森や、姿を隠せる」
友人の一人が言った。
皆心臓が高鳴り、疲れきっていたが、ラプトルの章吾は疲れていなかった。
皆を先導して走る。
だが追手が友人達に迫る。追手は煙をたいて、友人達の位置を教えているようだ。
章吾を見つけて、
「あそこだ!」と言う。
友人の一人が、
「先に行け!」と章吾達を行かせる。
「俺が捕まって死んだらいい話や、俺が捕まる」
章吾は言う。
「章吾さん、そんな言わんと、逃げるんや、わしらも捕まったら殺される」
友人達は章吾を連れて森を目指すが、1人また1人と殺されていく。
章吾は住民に、
「条件がある!俺が捕まるけ皆を助けてくれ!」と住民に叫ぶ。
「章吾さん、何ゆうたってもう聞かん。森までもうすぐそこや!逃げるんや」
章吾は森を見た。暗い、黒い森。
章吾をはじめ助けた友人と森に逃げ込んだ章吾は森を見る。
苔や木々が覆い茂り、森は木々で覆い隠されていた。
「ここは迷い森や。とにかく身は隠せたが、出られんように迷わんようにするべきやな・・・」
森を急ぐ。
「とにかく、ここで休もうや」
友人と章吾は言った。章吾は疲れた体を休めると、とりあえず空腹をなんとかしようと友人のもってきた、シーチキンの缶詰めを平らげた。
「後、なんとか迷わずに、ここを脱出して、北海道にいきませんか?」
友人は言う。章吾は、
「先に行っといてや、俺は行く所がある」章吾は言った。
その時、住民の4人が2人を見つけた、住民は斧で友人の頭をたたき割る。
章吾は、それにキレて住民の四人をかみ殺す。
友人の死体で涙を流すと、章吾は森を転々とする。森を章吾達を探している住民の連中を一人一人殺していった。ゲリラ戦である。
そんな中、章吾は男に言われた、禁じられた場所を探していた。
「残るはあの化け物一人か」
「あいつ、森で仲間を森に隠れて、一人一人殺してやがる」
「化け物の強さだ」
「手ごわいな。数ではかっているけど」
「いい方法がある」一人が言った。
「森に火をかけよう。煙と火で奴をあぶりだして、そこから殺そう」
夜が更けて、暗闇に包まれる頃、住民は森に火を放った。
火の中、章吾は禁じられた場所に向かった。
そのうち、章吾はよく向かっていた、森を禁じられた場所に北に向かっていると、
森が開けてきた。