23
3ヵ月後
ティムの車は、大手新聞局の前に止まった。
ティムは車を止めると、車から降りて、回転式のドアを抜け、フロアに出た。
ティムの再就職先の新聞社で初めての出勤だった。
5階のスイッチを入れて、エレベーターに乗り、
チンとゆう音とともにエレベーターが5階に着き、ドアが開く。
エレベーターが開くと同時に、新聞局の広い編集室の光景が飛び込んできた。
仕事場は忙しい雰囲気だ。
ひっきりなしに電話の対応にオペレーターが追われている。
編集の仕事マンは指で他の仲間に指示を送っているようだ。
部屋の鏡のある別の部屋は、多くのスーパーコンピューターが多く並んでいる。
ティムは、編集室にいる、男を見つけて声をかけた。
「今日からよろしく」
アフィはティムを喜んで迎えると、「編集部での経験があるだろうから、説明はとくにいらないか、
これが君のディスクになる」と説明した。
仕事場の人間がティムを見て噂話をしていた。
「それと、ティム。さっそくだが、仕事が終わると編集者の上の奴らが君に話をしたいそうだ」と言った。
仕事の時間は終わった。
多くが退社する中、ティムは男と編集室で長話をしていた。
編集部の上司が声を掛けた。
「話とは?」
「まずさっそくだが、君の事は聞いている。ベルカの大学を出て、編集社に入り、
従軍記者として内戦に参加した。その記事を発表した」
「ええ」
「ベルカ人の友人がいる・・・。名前は誰だったか?」
「ニートベルト・・・」ティムは友人の名前を上司が言うより早く呟いた。
「彼は政府軍の刑務所に収監されている」
「はい・・・」
「彼の事について、我が出版社は本を出したい。君の協力がいる。そのために君を我が社によんだ。
この長い内戦を終わらす必要性等を含めて君が書いた本を書いたが、小さい会社だがら、ほとんど注目されていない。
だが、内容は素晴らしい。そこで、我が社であの本の出版をしたい。我が社なら本を国中に出版出来る」
上司は、グラスに編集室の小型冷蔵庫から氷を取り出し、鉢で入れて、ブランデーを注ぎながら、
ブランデーの入っているグラスをティムにも差し出した。
「ああ、ありがとう」
ティムはグラスを受け取った。
ティムは少し疲れていたのか、疲れを紛らわすためにブランデーを一気にティムは飲みほす。
「その君の書いた本を、我が社でも出版したい。君の実力も含めて我が社で書いてほしい」
ティムはうれしかった。
売れない本だったし、小さすぎて消極的だった、本をようやく多く広めれる機会を得たことに。
「はい。僕も内戦を通して新聞記者としてやってきましたが、ようやく機会が訪れた事に感謝しています」
と言った。
市場をうろうろとしていると、黒いコートの男が話し掛けてきた。
最初はその男は、面白くなさそうに手をこすりあわす等の行為をして、時間を潰していたが、
市場をうろうろしている、ティムの事を気付くと、手招きして話かけてきた。
「私はこうゆう物です」
黒ポケットから、自分の証明の手帳をティムに少しだけ見せた。
公安調査庁だった。
「あなたのベルカ人の友人とどのようなやりとりがあったかお尋ねしたくて.。
今度本を出されるそうですね」
「それが何か?」
「問題がないか確認とゆうわけにはいきませんかね」と男は言う。
「僕はこうゆう物です」
ティムも大手新聞局の名刺を見せた後、
「内戦が終わってからの話ではないですか」
「いや、別に貴方が反政府なんてのは、捕まる対象外でしょうが、
はは・・・私も影ながら反政府の味方したいですが。何せ歳と仕事柄ですから。
念のための調査ですよ」
「ただの友達。大した話はしていませんよ・・・本当です。誤解も、それも時が何とかしてくれる。
よくある話でしょう。反政府に情報が漏れたなんて話。
しかも本当に大した話じゃありませんよ。それに今度本が出る。そちらで読んでくれ」
そう言って、ティムは足早にその場を離れる。
警察官は頭を掻いていた。
大手新聞社は、過激な本を出版しているとの批判があったが、
日曜、本は正式に発表された。
ウスティオ内戦の子供達とあるベルカ人の記述
本は内線下の人達の素晴らしさや内線のエピソードやニートベルトについての事。
前、出した本を出版社用に編成しなおした物だった。
ティムは、本屋により、何度も自分の書いた本を読んで、その本を買った。
ある日、ベルカ兵に可愛がられていた万引きの少年は13と道を歩いていた。
陥落したディレクタスは人どうりも車も走ってない。
橋の所で13は止まると、少年にいろんな思いで話をしてくれた。
家族の事、少年時代の事、失敗や様々な事を、
少年は13の心の許せる存在になっていた。
「あなたも戦争が終わると何をしますか?」少年は尋ねた、
「戦争が終われば、贅沢をしてやりたい事を全部しようと思う。自分について、
恋人もいるから・・・結婚の申し込みもしたいな」
13はそう語った。
13の名は少年は知っている。