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少年がいる、近くの病院が政府軍の無差別爆撃をくらったとゆうニュースは、すぐラリーの元へ届いた。
ラリーは車を走らせた。病院では、瓦礫の山で、多くの血のついた患者服に子供の親たちが、
子供を抱きしめて泣いていた。ラリーは少年の病室に急いだ。
少年の病室までは多くの人だかりで移動は時間がかかった。病室につくと看護婦がいた。
「この病室の少年を探しているのですが」ラリーは看護婦に尋ねる。
「私のわかるかぎりでは、その少年はここにいません」他の仕事に追われながらも、ラリーに親切に答える。
「では、どこに?」
「処置室だと思うわ」と教えてくれた。
「処置室は何処になります?」ラリーは慌てた表情で聞き返す。
3階の左の一番奥です」と他の仕事をこなしながら看護婦は言った。人ごみを掻き分け処置室へいくと、
看護婦達が忙しそうに、点滴の薬品や様々な薬品、医療機材を忙しく運んだり、
処置室を出たり、入ったりしていた。
病院は、相変わらず、人が多く、他の患者達の処置で、ひっきりなしに人通りが多い。
点滴が見えて、少年はいた。少年の姿を確認しているラリーに、それを見た看護婦が、今、昏睡状態ですから、面会はやめてと外に連れ出された。
その後、数十分後に「ピーツ」とゆう音が響く。それは何の音かラリーには解った。
少年の鼓動は停止した。処置室に入ると、少年の遺体に看護婦が祈りを捧げていた。
ラリーは、処置室の外の椅子に腰を下ろして、少年の最後を嘆いて、泣いていた。