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「基地の火災についての調査だ」仲間の一人がラリーに言う。
ロスマンにラリーは自分がまいた種であると、報告した。
「朝から、だいぶ酔ってた。まさか、こんな事態になるとは・・・」
と、ラリーはロスマンに報告した。
ラリーにはロスマンは無言だったが、
厳格なロスマンの馬鹿騒ぎしていたラリーの仲間の処分は厳しかった。
仲間達も事件以降、ラリーをさける士官も多くいて、
ラリーは最近は、バートレット達しか接する期間がない時期が続いた。
ラリーは、時間や士官への態度等、非行が後をたたなくなった。
命令違反も増えていた。
ラリーは、士官達と話しをせず、
部屋にこもりきりで本を読んでいる事が多くなった。バートレット自身もそのラリーの変化感ずいていたし、
バートレットとの口数も少なくなっていった。
食堂で一人でサンドイッチを食べていた。
バートレットが話しを盛り上げていた所、
ラリーに目線をやり、ラリーはうつむいて食事をしていたが、バートレットと目が合い、ラリーは視線をうつむきかげんにそらした。
バートレットは、仲間に話題を合わせながら、話題を終わらした後、
ラリーの前にテーブルを変え、トレーを置き、ラリーに話しかけた。
「事故の件もそう気にするな。お前一人が悪いんじゃないし。俺達軍人はよくある話じゃねぇか」
バ−トレットが話しかけても、ラリーはあまり元気がなく、
「何も言える時期じゃないさ」とだけ答えた。そして、
「いや・・・。それだけじゃない。少し疲れているだけだ。
今、失意が俺から翼を取り上げようとしている・・・。一人がいい」そう言って、ラリーは席を立った。
バートレットは、
「何でも言え。親友じゃないか」とこぼした。
ラリーは、
「そうか、ありがとう」と小さく答えると席をたった。
少年が戦争の間だけ、13は町の酒場の親父に少年の面倒を見ておいてほしい、
と伝えた。
最初は考えていた親父だが、13の熱意に負けて、引き取ってもらえる事になった。
それから少年の毎日は戦争の様子を情報をあつめてよく親父さんに教えていた。
そんな夜、少年は夜に親父の部屋に呼び出された。
数人の男と女もいて、まだ幼い女の娘もいた。
親父は少年に「お願いがある」
「なんです?」
「大きい声で言えないけどね、ここにいる皆はディレクタスの抵抗運動のメンバーなんだ」
「どうゆう事です?」
「お前に抵抗運動、いわゆるレジスタンスのメンバーに加わってほしい?お前のお父さんもウスティオ軍だろう?」
「ええ・・・でも父は戦場で命を落としたでしょう、もう何の連絡もない。激戦の地区だったし・・・」
「入ってくれるかな」
「具体的に何をすれば・・・」
「俺達の言う事を聞いてくれ、この戦いに必ず勝つ」
別の一人の男が言った。
その夜からその少年は町のレジスタンスの一員になった。