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政府軍では、ラリー他多くの兵士達は、多くの戦闘機を整備していた。
多くの戦闘機についての意見を整備員達が聞いていた。
ラリーの周りには、戦闘機から発せられる煙が多く立ち込めていた。
整備兵が多くの兵士達のアンケート調査として、書類をくばっていた。
ラリーは、戦闘機を撫でながら、もうこいつとも長いな・・・。と話をしていた
軍学校を卒業して、こいつといくつもの内戦の空を飛んできた。
ラリーにも紙が渡され、自分の戦闘機についての意見をボールペンで書き込んでいた。
そんなラリーに戦闘機についてのアンケート。そろそろ実用的な所を考えないといけない歳かもな。自分も戦闘機も。
少しラリーは寂しい気分だ。書き終え、
それが終わると、食堂に行き、バートレットや仲間達と騒いでいた。
バートレットは、いつも同じ席に座り、バートレットや仲間の小言がうるさくなると、
ラリーは、食堂を出て、一人で煙草を吹かし、時間を潰していた。
その後、ラリーはギターを弾き、盛り上がった後、家に帰ろうとした時、
顔見知りの基地に勤めていて、基地にあるシーツの交換をしている中年女性に呼び止められた。
「ラリー。貴方に電話があるようですよ」
ラリーはそれを聞くと、急いで、ホールの電話を取った。
ロスマン少佐からであった。
「正確な情報かはわからないが、君のベルカの友人がベルカの思想を否定しているようだ。
それで警察が君の反政府の弟さんとのやりとりを簡単に聞きたいとの事だ」
ニートベルトも過激思想に手を染めたのかと思い。
「ただ、弟と連絡のためです」と言って、警察に通信を悟られないか疑問視した。
「今は、戦争中だ。ただ、ウスティオはもうあまりこの戦争を望んでいない。今ウスティオの本当の関心はベルカにある。
あまり気にするな。うまくやってやるから」
とロスマン少佐は少し笑って言った。そして、ロスマン少佐は言った。
「ラリー。名誉勲章おめでとう」と短く言って、電話を切った。
すでにラリーはウスティオのエースに成長しており、歴戦の中、
空軍の英雄にまで成長していて、名誉勲章が授与された事が決まった。
ラリーはその日、食堂に戻らずに、そのまま家へ帰宅した。
家に帰り、夜の町をぶらぶらとしていた。
自分でも何か解らなかった。
自分は本当にこれでよかったのかと思っていて、
その日、葡萄酒を飲み、町で朝まで路上で倒れこんでいた。
夜の空には、北極星が輝いていた。
そして、朝日の光で目をさますと、酔いが残りつつも、基地に行った。
ラリーの名誉勲章受賞は、多くの兵達が知っていて、
多くの若い兵達が、ラリーに僕達も貴方のような優秀なパイロットになりたいと、言われた。
ラリーの階級は、少尉から中尉に上っていた。
ラリーはウスティオのエースになった。
バートレットがまくし立てる中、
ラリーは、その一人に愚痴をこぼした。
「俺は、そうか・・・。戦争なんて良い面白い事はないがな・・・。多くの友人は戦争で死んだ。
俺は、家族や友人や神しか信じちゃいないがな・・・。名誉勲章なんて取って、
ウスティオに振られた気分だな」と言った。