08
ニートベルトは、資料を読みあさった。
でもウスティオ内戦についての記述はどこにもなかった。警備員を気にして外へ出る。
そんな年の暮れ、
ウスティオ内戦についての報告にニートベルトは知れる軍の知人を見つけた。
友人宅に訪れて用件を言った。
友人宅には2人来ていた。
「貴方は、ウスティオ内戦についてこんな報告書を知りたいのですか?」と、知人は言う。
「ええ」ニートベルトは短く言う。
「最近のベルカは、極右政党からの思想の離脱が多くあり、ウスティオについての情報も、
昔よりかは、厳しくはないのは事実だ。軍の上層部は多く知っている事だよ」
「ベルカのウスティオについての内戦での侵攻とゆう事ですか?」
「それは言えないが、反政府軍の予想外の反撃もあり、昔よりもベルカの関心は、ウスティオではなくなってきているのは事実だ。
だから報告書も簡単に手に入れるようにはなった。と言う事だよ」
「でも、実際は戦争している」
「戦争への関心だよ。以前としてベルカの極右政権は強いから、詳しい事は私でも解らないがね。
貴方の依頼で探しておいたよ」
1人が革製の表紙の便箋で止められた、資料をニートベルトに手渡した。
「ありがとう」ニートベルトは会釈した。
ニートベルトは、自宅で皮製の報告書の内容を調べていた。っその日も図書館にこもりきりで、図書館では閉館の音楽が流れていた。
興味がある所で、綺麗にポールペンで印をつけていった。
そのうち気になる箇所が目に付いた。
ウスティオ内戦における、ベルカ軍独自の報告書
その資料の中に、ウスティオに対するベルカ軍の認識は、いわば侵攻としてある。
と、書かれてある。軍の細かい認識の情報は、侵攻としての作戦内容も書かれてあった。
大まかな点以外、この資料は、外部に漏れては困るとの、戦争当所の意識である。
ニートベルトは、険しい顔で、
この資料のコピーをティムに自分個人の電信で送った。
その1週間後に知人の友人宅に電話をかけた。
「今から、預かった資料を返しに行く」という事だった。
友人宅に車で着き、呼び鈴を鳴らし、部屋に入ると、ベルカの憲兵隊とともに友人は背中越しに椅子に座っていた。
「ニートベルト大尉。貴方をウスティオの反政府軍に軍の禁止の情報を送った容疑で逮捕します」
その友人の一人は、すまなさそうにニートベルトを振り返った。
「僕は軍関係だぞ、個人的な情報だ」
「それについても詳しく聞かせてもらいます。警察所に同行願います」と、髭の長い、若い憲兵は言った。
「わかりました」と、ニートベルトは短く言って、ニートベルトはそれに従った。