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ティムは、夕方の自動車道で車を走らせていた。
近くで、買い物を済ませて帰る途中だった。最初の頃は気ずかなかったが、携帯を確認すると着信があった。
着信を確認すると、新聞社のあの男からだった。
だいだい色の夕焼けが紫色の雲が車内で確認できる。夕日の綺麗な中、車道を通る車はまばらだった。
車を車道からそれた道端に車を止めると、車内から男に電話した。携帯を10秒ほど鳴らせると、アフィは出た。
「ああ、ティム」納得した様子でアフィは答える。
アフィは、周りと浮かれていて、電話が聞き取りにくいようだった。
「ああ、今仲間と新聞社の連中と仕事の最中でね、近くの建設現場の視察に来ているんだ。少しうるさくてね聞き取りずらいかな」とアフィは電話越しに言う。
「聞こえます。要件は?」
「ティム。君の事を上の連中に説明したら、君の事が関心あってね。僕の新聞社に招きたいそうなんだ」
ティムは、いきなりの事でとっさに声を止め、片手で自分の顔を拭き驚いたが、
「僕の新聞社に来てみないかな?君の実力は、僕が推薦しておいた。
上の連中も君の実績に関心あるようだ。ぜひその気持ちがあるなら、
我が社の面接に来てほしいんだが、関心あるかね」と言った。
ティムは嬉しく、「ええ。ぜひ」と言った。