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3月5日バァレー空軍基地
ダンベルを上げ、筋トレを終えたバートレット大尉がラリーを外に案内した。
整備機の格納庫の前のソファーに、ラリーはラジオを置いて
それを聞きながら、朝食のサンドイッチをほうばっていた。
「今度の戦いはどう思う」
「何をです?」
「政府高官を襲った機といい、その報道はまだウスティオに報道されてないじゃないか」
「というと?」
「あの機はベルカのベルカ民主党の画策とゆう疑いがあるんだよ、
今度の内戦の大幅なベルカの支援だって、
裏でベルカがウスティオに対する
ウスティオの反ベルカ政府勢力を根絶するための狙いに大幅な戦力の投入を決定したとの
噂があるんだよ。
今度の戦いは
勝っても政府、負けても政府になるかもしれない。
まだ、反政府はベルカの巨大な力に押されている状況で、
政府に頭が上がらねえ状況だってんだ。
ウスティオを襲った事件を公に報道しないのもそのせいじゃないか。
俺たち軍人もベルカの前には、
「政府の意識が変わらない限り、使いもんって事さ」
「僕は軍人としてやる事をやるだけですから」
そう言ってラリーはラジオを止め、
食べていた朝食のサンドイッチの残り分をよってきた犬に投げてあげると、
その犬の相手をしていた。
自分でも解っている・・・。
この国の勝ち負けが自分の軍人としての行動も全て
ベルカの国益だという事も。
自分の求める自由意志だけでなく理想も
全て反映されない戦いだとゆう事も
真に命を捧げたい、ウスティオの真の理想にも反映されない事も・・・。