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町は、多くの装甲車や戦車が走っていた。
多くの兵隊が銃を片手に立っている。
TVを付けると特番で、
「たった今、ウスティオはクーデター軍と戦争に入りました」
とニュースが流れる。
「号外だよ〜」
おばさんが新聞の多くを手に「号外、号外」と叫んでいる。
ウスティオでクーデター軍が放棄したとの事。
人々の顔は暗い。
町は霜が降りていた。
ブァレー空軍軍基地で
ラリーは鏡を見ながら、朝の歯磨きをしていた。
バートレットが、同じ洗面所の反対側の鏡で髭を剃りに来た。
洗面所で鏡ごしに男はラリーの隣に並ぶと鏡ごしにバートレットはラリーに話しかけた。
「戦争になりそうだな」と、バートレットは呟いた。
「ああ」とラリー。
「軍人で練習機でした飛んだことのないお前も前戦投入とはウスティオ軍も相当大変のようだな。この戦争で英雄になりたいか?」
「どうゆう意味だよ」とラリー。
「俺は英雄になるぞ。ウスティオのために」と一人が言った後、再びラリーに
「いいか?軍人ってのは自分の信ずるの思想のために命を捨てるもんだ。戦う理由をもたずに俺は戦場へはいかない。だがこの戦いは凄い」そう言った。
ラリーは「俺は軍人だ。何のために戦う?考えた事はない」
「反政府軍の勢力は?」
「反政府軍は、日に日に増えるいっぽうだが、政府軍の軍力には及んでない、
だが、多数のゲリラや民間の兵隊が決起している。しぶとい戦いになるかもしれないな。
ブァレー空軍基地は、クーデターの話でもちきりだ。
政府の軍に陸軍はもう戦争状態だ。この時期でまさかと思ったが。」
そんな事を話していると、洗面所に仲間が集まってきた。
「反政府軍は、ビスコンティを押さえている。決起する奴らが多い。
すぐ片付くか、長続きするかわ解らない」
ラリーは、「軍人として尽くすのみだよ」と行って、口を洗い洗面所を去った。
その年、クーデターは成功しビスコンティを中心に反政府軍の進撃は続いた。
「空軍は?」ラリーは言う。
「まあまあの戦力のようだ。」と、みんな。
「陸軍もそれほどとゆうわけじゃない。」ととも言う。
「半年もあれば、反政府はベルカ軍を片付けてやる。」
ベルカ軍の情報はまだ、把握できていないが、相当の数のようだ。
ビスコンティを陥落させ勢力を増やしつつある。