05
近徳が上野の国に着き、関東平野を一望した頃は時期はもう11月を迎えていた。
関東の上野の国で宿に泊まった。
「今の時期は何月?]
「もう11月だよ、旅のおかた」
「ここは上野の国かい?」近徳は言った。
「へえ、何も知らんだがなぁ。言わずと知れた武蔵の国だよ」
「こんな広い平野は初めて見たよ」
「武蔵は広いで」
そのまま宿に泊まっていると、人どうりが激しくなった。
どうゆう祭りかな?
不思議がって宿の主人に話を聞いた、
「家の娘の祝言があるんだ、酒場の男との結婚だ。それで町の者が手伝いに駆けつけてくれて、それで騒がしんだ」
笛の音がなり、儀式が執り行われている。
近徳は珍しがって、宿から出て祝言を見ていた。
そこに男が声をかけた。
「あんた土地では見かけない顔だな、どっから来た?」
「大阪を通って、甲斐まで来た」
「へえ」
そこで近徳が、
「ここを治めているのは誰だ?北条氏か?」
「あんた何も知らないのかい、越後の上杉謙信殿だ」
驚く近徳、
「上杉殿?」
「戦に勝って、上杉殿が関東に進出してきて、武蔵は軍神上杉殿の領地、
前の殿様の家は潰れて、上杉殿が上野を治めているよ。
上杉殿は関東管領に任命されていて、越後・関東を中心に、
足利幕府を補佐する名の元に関東管領を中心として関東の守護大名達の連合で補佐していく新たな関東の国の建設を進めていて、関東の平定に力をいれている。
反信長を掲げ、室町幕府の復権の名をもとに関東・越後を中心とする新しい東の政治体制を関東・北陸で目指していて、
関東武士団領と言って、幕府を軍事的にも政治的にも補佐する上杉殿の越後や関東の守護大名を中心とした新たな国ずくりだよ。今同盟等を結んで結びつきを強めている」
それを聞いて、近徳は思った、
「歴史が変わっているのか・・・バタフライエフェクト効果ではないか・・・」
それからしばらくして、上野の役人の屋敷に近徳は呼ばれる。
「座らなくていい」役人は言った。
「どうゆう話でしょうか?」
「そちは剣術にも優れていると聞く、今度主君の斎藤朝信殿が主催する大名の茶会が開かれる、上杉家の力を世に広めさす大切な儀式だ。
その茶会で剣術大会を催したいのだ、強ければ取り立ててもいいと考えている、ぜひ出てほしいのだが」
近徳は、
「私は剣に優れていると言われているのは驚きます」と言って考える、
まあ確かに日本代表からここまで来た と思ってから、
「ですが、いい機会です。このまま腕を見せず、道場の稽古ばかりとゆうのも面白くない、出させてください」
近徳は言った。