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結衣は終電が終わった駅のプラットホームにいた。毛布にくるんでいる物を持って、1時間もした後、疲れて白の並んでいる椅子の一つに座りこんだ。父は固い人間でただでは済まないと思いいいにくい。自分の責任になるのは解るが、いっそのこと見ず知らずの男の子なんて預けてしまえ、なんて甘い言葉に負けるせいか、コインロッカーに手紙と子供を預けようか悩んでいた。暗い中、子供が泣き出した。彼女は子供をあやす。そこを鉄道員が見つけた。
抱えていたのは子供
結衣の行っていた高校は地元でも有数のエリート進学校で勉強もできて人生も保障されていたのに出逢い系でしりあった男に生まれた子供だった。
結衣は高校で凄く人気があり、事業中に担任のカッコいい男性の教師が黒板で結衣をよく当てていたので少し調子に乗って、授業中、担任の教師と目が合った結衣はずっと目を見つめて、恥ずかしく教師は目をそらした、それから誘惑しておとした。そんな教師に振られたのがきっかけで夜の町で遊んでいて、出会い系の男とに出きた子供だった。人工中絶の勇気もなかった。
コインロッカーに手紙と子供を預けようか誰かが見つけてくれる。まだ遊びたい歳頃、そんな誘惑が彼女を襲っていた。
そこを鉄道員が見つけた
時間は午後12時、
「何、こんな時間に」
「助けてください」
そう言って結衣は何も言わず立ち去った。次の日の朝、親に子供の事を話した。
父静かに聞いていたが軽く咳払いした後、
「どうするんだ」と言った。
「高校やめて育てようと思う」結衣は言った。
母は「やめて」と言う。
「子供の面倒は一緒に見るわ、貴方はまだ若いのだから、高校は出たほうがいいわ」と慰めてくれた。
父は「学歴も申し分ないのに、こんな時期に大変だな」と言う。
父の理想の娘、人生も保障されていたのにと少し父は怒っていた。
「育てるのは私がするから」母が言う。
「じゃあそうしなさい」と言った。
母は「結衣はまだ大人になり切れてないのよ。私達がしっかりしないと」父は無言で部屋へ行ってしまった。
結衣は母に言う「私こんな人間じゃないの、自分が恥ずかしい。愛してない人の子だから、怖かった。」
母は、彼女の頭を撫でながら、「お父さんにはちゃんと言っておくから、結衣ももっと人間的な勉強が必要よ、頑張りなさい」と母は言った。
何処からかぎつけたのかは知らないが、学校の男子の一人がその情報知って、
知ってるよ結衣の秘密
と手紙で机の引き出しに入っていた。
その男子を授業が終わったら呼び出した。
「どうゆうつもりですか?」
「先輩から聞いた、結衣もてるしヤリマンだって、子供作ったのも」
結衣はムカついていたけど「あまり広げないで」と言った。
「じゃあ俺と付き合えよ」
「わかった」と結衣は言った。
本来なら相手にもしないタイプなのに。その子もこの話題で結衣を少し独占したい気持ちもあったのだろう。修学旅行で一人その子がハミって窓の外を見つめていると、横に止まった別のバスから結衣とその子の視線があった。その時、結衣はその子を見て少し微笑んだ。そんな行為が気持ちをエスカレートさせたか。それからの学生時代を後は送った。