終編
地球軍により火星は地球の手に落ちた。
真一は美樹とともに地球の保存した遺伝子から作った、遺伝子操作の火星の寒い気候に耐えられる多くのらくだに乗って火星の砂漠を旅していた。
「水がほしい・・・」
真一は倒れ込む。
火星の住民がそれを見つけた。
「真一じゃないか」
「水・・・」
真一は呟く。
「水を持ってきてやれ」
そのまま真一に水をあげる。
少し真一は息を吹き返し、
「君達は?祐樹さんの所から離れて暮らしていた火星の住民だよ。貴方の事はよく知っている。祐樹さんの子供さんだろ?」
「そうです」
「とにかく、水のある場所に行かないと」
その時、地球からの多くのロケットが火星に飛来しているのが見えた。
「火星の平和も終わりなのか」真一は呟いた。
翌、火星の住民が集まる頃、皇帝を乗せた船が砂漠の火星に到着した。
火星の住民が集まり、地球軍の一人が、
「ここに火星にいる住民は我々の指示に従え、ここに火星に国家を宣言する」と言った。
多くの住民の目は地球と同じく生気を失ってきた。
そして火星の皇帝の式典。
皇帝の暗殺を狙っていた男だが、
「おい、何をしている」と地球軍に感ずかれた。
「おい、銃を持っているぞ」地球軍の一人は言う、
男は隙を見て、皇帝に銃を発射した。
式典は混乱に見舞われる。
だが地球軍に捕まり、皇帝に弾は少しかすめただけで、皇帝は無事だった。
その男は地球軍に捕まり、牢に入れられた、
火星総督がその場を訪れた。
「火星を地球化したいのか!ここは俺達の火星に来た者たちが命がけで何年もかけて作った唯一の星だぞ!やっと手にいれた本当の自由で素晴らしい星だ。終わった地球とは別の希望の惑星だ、時代が終わればどうしてそうやって奪っていくのだ、宇宙で唯一の星だぞ、お前たちは目先の利益しか見ていない。ただ地球に利益があればいいのか、そうゆう考えなら火星に来なければいいだろう、何の素晴らしさもわかっていない。地球を終わらせて、文明社会しか知らない人間だ、火星まできて階級社会や文明社会を目指したいのか、地球軍はどうしてわからない人間だらけなのか、こうなったのか、考えた事もないのか、自分がいい時代でいるためにこれくらいの事も守り通そうと思わわないのか!」男は続けて叫んだ。
「黙れ、地球なんて耐えれるか」地球軍の男は言う。
火星総督は男を見て、
「皇帝閣下を狙ったとゆう意味がわかっているんだろうな殺せ、他の奴に厄介だ」
「しかし、この男の話を聞いて、同意見を言う人間が地球軍にはちらほらと出てきていますが・・・」
「何とでもなる、楽園なんて夢を持たれれば地球が困る、たてまえ使って黙らせて地球の支配下に火星をおけ」
総督は命令した。
真一は美樹と火星のオアシスの湖に移り住んでいた。
子供達は遊んでいて、それを美樹は見ていた。
お腹には子供がいた。その翌年に子供を産み、真一と美樹は火星で結婚式を挙げた。