地球
真一達はロケットから地球に降りたった。
真一に忠興は、
「火星からのロケットは何か月後に来るんた?」
「もうすぐだ」
そう言って、地球を見る。
赤い大気になっていて、砂嵐が吹いている。
「地球の大気濃度は酸素濃度は昔より低い・・・」
「気温も高い、太陽熱が激しいせいだ」
そう言って、地球を移動する。
瓦礫の街ばかりで、砂嵐が吹いている。人は誰もいない。
美樹を真一は見つめる。
「ここが地球なんだ・・・」
「そうだな」真一は言う。
「植物は生えていないな」忠興が言う。
「地球の気候では大変なんだ。この嵐をなんとかならないかな」
皆の思いだった星とは裏腹に、死の星か・・・と真一は思う。
瓦礫のビルに真一達は砂嵐を避けるために避難する。
ビルは暗く、多くのネズミがはい回っている。
「とにかく人を探そう」
その時、「誰だ」と声がした。
真一は警戒する。少年だった。
「僕達はこの星の調査や探査に来たんだ」
「どうゆう事?」
「別の惑星からだよ」
少年は相手せず。
「食い物はないですか?」
真一は持ってきた宇宙食をあげる。
「警察の管理が厳しくて、こんな地区に移り住んでいるんだ・・・。僕達は奴隷なんだ」
少年は言った。
「他の人間はいないの?」忠興は言った。
「地下に住んでいる人もいるけど」真一は少年を見た、13歳くらいだろう。その少年の目も死んでる。
「都市部に住んでいる人は上流階級の人だから、太陽熱をうけないよ。オペラばっかり見ているから」
「何処へ行けば人に会えるかな?」
「ここをちょっと行けば、研究所があるよ。何の研究をしているかはしらないけど」
「僕達を案内してくれないかな」真一は少年に言う。
「地球はヒドイな」忠興が言った。
「暁の光が照らす時、この大地は終わる・・・」少年は呟いた。
それから「子供の頃からずっとヒドイよ。地球はこんな星だから」
この世代の人は地球のいい時期を知らないんんだ・・・真一は思った。
「この写真、君にあげるよ」真一は言った。
「何の写真?」
「地球がよかった頃の写真。たくさんもっているよ。僕達はこんな星を想像していたんだ・・・」
「本当に宇宙からきたの?」少年は言う。
「ああ」
「どうやって?僕は地球の事は何も知らないから・・・」
「地球人なのに?」美樹が言った。
「そう。国に禁止されているんだ」と少年は言う。
「研究所に案内してくれないか」真一は言う。
そうして少年と皆は砂嵐の中、研究所に向かう。