暗殺者
その日の夜
食事を済ませて眠りについた雪はただならぬ気配で目を覚ました。飼っている犬が激しく吠えていた。
部屋の扉を開け下に降りようとする。
1階に来て電気をつける。お腹すいたか、何かほしいと冷蔵庫を開けて食べて、
政人の部屋にいく。
世話してくれている祖母も寝ているようだ。
その時、何者かの人影が見えた。
「誰・・・こんな時間に・・・」
その時、銃声とともに犬が悲鳴をあげた。
危険をさとった雪は、祖母を起こそうと必死に言った。
「おばあちゃん起きて、誰かがくる」
その時、誰かが窓ガラスを壊して部屋に侵入した。
雪は身の危険を政人に知らせようとした後、1階にある地下室の入り口にいって、
鍵をかけた。
急いで雪は2階の政人の携帯に連絡する。
「政人、起きて、殺される」
その時、家の電気が全て消え、暗闇になった。
電気を切られた・・・
雪は政人に必死にばれないように連絡する。
銃声が何度も聞こえ、家の物が壊されていくのがわかった。
その内、音が静かになり、雪は地下室の扉を開けて、祖母と政人の安否を確認しようとした。
祖母の部屋にはいる。そこには血だらけの祖母の死体があった。
「嫌ー」
この声を聞いたか、侵入してきた一人が暗闇で雪を見つける。
銃口が雪に向いた。
その時、別の銃声音が響いて、マスクをして侵入してきた男の一人が倒れ込んだ。
「雪、逃げろ」
政人だった。
その時、銃口が政人に向けられる。
「ひっ」
その1舜、その銃口を向けていた男は倒れ込んだ。
圭介と近くの警察署の仲間の数人が政人からの連絡を聞いて数台のパトカーで駆け付けた。
激しい銃撃戦の中、
味方の警官も何人も銃弾に倒れる。
だが最後の一人を政人が銃で撃ちぬいて勝利する。
圭介に政人が、
「やっと終わった」
「山下さんが残してくれたデータをマスコミに売って、さっさとここを離れよう」
「ああ」
その時、圭介の表情が苦痛にゆがんだ。
「うっ」
その声とともに圭介は大量の血を吐いて倒れ込んだ。
暗闇の中、仲間の警察官が一人一人しとめられていく。一人は腕を切りおとされ、
もう一人も殺された、
雪を連れて政人は家を出る。
「誰か助けてくれ!」
大声で叫ぶが、人はいない。
その内路地を曲がると近くの工場の突き当りに出た。
その追手が政人を見つける。
「ままま政人さん。雪さんを渡してくれたら助けてあげるよ。
優しいでしょ〜」
「帰れ!雪は渡さない」
殺し屋は髪を束ねていて、普通の筋肉の2倍ある筋肉の鎧を身に着けて、
日本刀を持っている。
「雪ちゃん渡さないとどうなるかはわかっているよね〜」
「何者だ」
「社長さん怒らせたでしょ。僕の事構ってくれる社長さんの命令は絶対なんだ〜」
政人は殺し屋の雰囲気を見て、
「雪を見逃したら、お金は払うよ」
「僕をからかうなーッ」
「お前は誰だ」
「社長の名を受け政人くん君を殺すから」
そう言って殺し屋は刀を捨て飛びかかった。
強烈なパンチに政人は吹っ飛ぶ。
政人は銃構える。一発撃とうとしたが、殺し屋は銃を弾き飛ばす。
政人は銃をもう一度取ろうと走る、だが捕まえられて、
「くそ・・・」
そして政人を捕まえて、政人の首を絞める。
その力に政人は死を覚悟するが、一瞬、殺し屋は雪に目をやる。
その時に政人はポケットに隠していた予備の銃を手に取りだし、
殺し屋に銃を発砲した。
「ぐえっ・・・」
殺し屋の頭に銃をぶち込み、殺し屋を破った。
そしてしばらくたって、山下のデータをマスコミに売って、
ヤマクラのシステムの事がバレる。
二ュ―スでシステムに美保を移植した事が取り上げられ、女社長は辞任に追い込まれる。