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それからしばらくして、
刑務官が直樹の牢に来た。
直樹は自分のこれまでの人生は何だった、
誰か教えてくれ・・・
自分がここまで大変な人生もすべて仮想現実にいたのか、
この40年間は何だった・・・。
信じられない・・・。
刑務官が直樹の牢に来た。
「出ろ」
刑務官は言う。
「どうゆう事だよ」
「いいから出なさい」
刑務官は直樹を部屋に連れて行く。
そこにスーツを着た、担当官がいた。
「貴方はこの事実を知ってしまった。
本来なら、死んでもらうしかない。
だが、貴方の事を思い、保釈金を出してくれた、
人がいる。
貴方の刑期も終わりかけだ、貴方を釈放する事になった」
「釈放ってなんだよ。刑期って・・・」
そのまま刑務所を出る事になる。