08
それから直樹は人生はある人との接触をはかるため苦悩していた。
週に2回はビルを訪れるようになった。
そんな直樹は病気にかかり、
仕事も長く続かない日々、母に暮らしを支えてもらっている日々。
そんな直樹に母のいやみは激しかった。
ある日、仕事で会社の上司に呼ばれる。
「そうゆう事だから」
上司からの発言だ。リストラだった。
直樹は黙って、荷物をまとめて会社を出て行った。
直樹の毎日の日々は、それから家でいる事が多くなった。
新しく、仕事を探そうにも雇ってくれる会社がない。
母は、
「1円も出さないわよ」
と直樹への出費を断る。
直樹は生活保護をうけるために役所に電話する。
「扶養者にしかお金を払う事はできません」
じゃあ、どうやって生活するんだよ
直樹は思う。
直樹は1時期をしのぐため、金融機関に電話をかけたが、仕事がなく返済能力のない可能性のある人にはお金は貸せないようだ。
もらっていた障害年金も規制が厳しくなって、支払いを止められた。
直樹の人生は追い詰められていく。
まるでゲームのように。