04
「いや〜、まさかティガレックスがいたなんてニャ」
「ふむ、しかも新人を狙うなんてな、間が悪かったなガハハハハ」
変な笑い声を聞いてシュンは目を覚ました。
「う・・・うん、此処は家?」
「おや、目覚めたか」
起き上がろうとすると背中が痛んだ。
「っ・・・」
「ははは、無理せんでいいぞ」
前に居るのは、髭を生やし放題にした四十代くらいのおっさんだった。
「あなたは?」
「わしか?わしの名はアルトだ。オババに聞けば新人がまだ帰ってないて言うからな、雪山に行ったのよ」
「はぁ・・・」
あまり頭が回らない。
「んで、倒れてる奴がいたから拾ってきたらお前さんだったわけ」
「あ・・・あの竜は」
「心配するな、儂が倒したわい」
!
何者だ、この人は
「取りあえず、明日まで寝てていいぞ。ここには俺とお前しかいないしな」
「御主人様、村長がお呼びだニャ」
「分かった、すぐ行く」
「アイルー?」
「そういや、お前オトモいなかったな。」
?
「狩りをするときサポートするアイルーだ。明日はネコバァが居ると思うから雇ってみるといい」
「はい」
何を言われてるかサッパリだ。
駄目だ、混乱してきた。