02
翌朝
目覚めたシュンは朝食を済まし、防具を着込んでいた。
防具はマフモフシリーズであるが、武器はオーダーレイピア。
駆け出しハンターにしては不釣り合いだが、これは父がくれたものだ。
父はとても優れた上級ハンターであった。しかし不慮の事故で右腕の筋を切り、武器もまともに持てなくなったのだ。
今は貿易商として裕福に暮らしている。
母もハンターだったらしいが、テオ・テス・・・なんとかというモンスターの討伐中に攻撃を受け、亡くなったらしい。
母はまだ自分が幼かった時に死んだ為、顔がわからない。
ちなみに父の貿易業は兄が継ぐらしい。
必要な道具(回復薬、砥石etc)をポーチに突っ込み、家を出る。
村長からクエストを受注して、雪山に向かう。
内容はポポノタン三つの納品だ。
ギルドの出張所から受注してもいいのだが、初めての仕事なので肩慣らしをしようと思ったのである。
「うう、やっぱり寒いな」
マフモフシリーズは確実ホットドリンク要らずなのに雪山はとてつもなく寒かった。
地図を見ながらエリア1に着くと、そこにはポポどころかガウシカさえいなかったのである。
「一体どうなっているんだ?」
依頼を果たす為、山に登ることにした。