オーストラリア横断
4日後
船は航路を向かっていた。
その時、別の船が祐介の船に近付いてきた。
オーストラリア州のクイーンズランドの沿岸の警備船のようだ。
船員は祐介をデッキに呼んだ。
警備船の人間と話しをする。
「この船はオーストラリア州クイーンズランドの警備船になります。オーストラリアに入りたいのですか」
浩一は「旅行者を乗せている。オーストラリア旅行をしたいそうだ」
「危険がなければオーストラリアの入州は自由です」
警備船の人間が、「この船は何の船ですか?」
浩一は海賊船なのを隠していたが、経験のある一員にはバレた。
「海賊船の恐れがありますね」
祐介達を浩一は呼んで、「旅行者がいてね、そいつに150万で太平洋の横断を頼まれた、そいつを運んできただけです。危険はありません」と言った。
警備船の一員が話をして、「海賊船で旅行とは」と言った。
祐介は「オーストラリアに行く船がなくて、この船を使ってオーストラリアに来ただけです」と言った。
「そうですか。わかりましたクイーンズランドの港までこの船と一緒に乗せていってあげましょう」
「ありがとう」
船を誘導して船は進んだ。
そのうちに大陸が見え、船のデッキの船員が、「陸だ!オーストラリアに着いたぞ」
祐介もデッキに出て、オーストラリア大陸の陸を見る。
港が見え、船は港に着いた。
「錨をおろせ」
船は港に着くと錨をおろして停船する。
祐介は150万の札束を浩一に手渡すと、「ここまでありがとう感謝するよ」と言って、
浩一に握手を求めて手を差し出した。浩一はその握手を握って二人は握手した。
「元気でな」
「こちらこそ」
そして浩一は仲間に、「さぁ金は手に入った、港の酒場で盛り上がろう。それが終わったら、オーストラリアで仕事を終わらすぞ」と言って、祐介達と別れた。
祐介は詩織に「ここが夢の大陸オーストラリアだ」と言って、
大陸は夢みたのと同じように素晴らしい。
「ここがオーストラリア・・・」詩織が言った。
新鮮な空気、広大は港から見える自然、素晴らしい土地だと実感できた。
海辺では子供達がサーフィンをしていた。
夢の大陸に二人は来れたのである。
「ひとまずどこか泊まれるホテルを探さないとな」と言って持ってきた、
オーストラリアのパンフレットを見る。
この辺の港はヨーロッパからの観光客が多いせいか港の近くはホテルがたくさんあり、祐介達も簡単に泊まるところを確保できた。
次の日、祐介は港の近くでレンタカーを借りて二人のオーストラリア横断旅行がはじまった。
いろいろな街や大自然、オーストラリア大陸のどれも素晴らしい。
祐介はガイドブックを読みながらオーストラリアの様々な州を詩織とともに旅する。
二人はメルボルンを旅してそれからシドニーへ
二人の車は道路を風をきって走った。
道の途中、少年達がベースポールをしている光景も見れた。
その途中、外食店で二人はオーストラリア料理を楽しむ。
3つ星レストランのような美味しい安いレストランもあり、詩織は上機嫌で
オーストラリア旅行の良さを味わって上機嫌。
州都のシドニーに着いたのはオーストラリアに来て3日後だった。
そこで大陸を回る交通手段を考えていると一人の男が声をかけた。
「あんたら南アメリカから来たんだってな」
「ああ」
「オーストラリアを回りたいって?いい乗り物があるよ」
「どうゆうものですか」
「飛行船だ、パースとかまで遠いから空を使っていろいろな所を回る手もあるよ。
そこまで時間もかからないだろうし、空の旅もいいよ」
「使わせてください」
そこで8万払って、飛行船に乗れる許可を下ろしてくれた。
シドニーから飛行船の旅、
祐介と詩織は飛行船の下に鎖で取り付けてあるゴンドラに乗って、
空の空気を思いっきり楽しんだ。
「素晴らしい?」
「今はいつまでもこうしていたい」
詩織は言った。飛行船はパースに向かっていた。