航海日誌
祐介と詩織は出発してから半年後南アメリカの沿岸に着いた。
沿岸の港街に一行はいた。
沿岸の州の理事館に二人は太平洋を渡るために船の手配をしようと
理事館の一室に通され理事と渡航できるか話をしていた、
「太平洋をわたりたいですって!」
「ええ、オーストラリアに渡りたいのです。飛行機を使いたいですが、その便がないようで」
「残念ながらオーストラリアへ行く飛行機の便は南アメリカにはありません」
「行くためにはどうしたらいいでしょう」
「ヨーロッパの空路ならありますが、南アメリカからはちょっと・・・」
「行くためには太平洋を船使って行きたい」
「太平洋を船でですって!」
それを聞いて驚いた理事、
「どうして飛行機は便がないのですか?」
「太平洋は空賊がうようよいて飛行禁止区域になっています、海は禁止区域になっていせんが、太平洋は海賊がうようよいる魔の海域ですよ」
「渡れる船はありませんか?」
理事は理事館に努めている人に声をかける、
「おい」
「はい、なんでしょう」
「この人が旅行でオーストラリアへ行きたいそうだ」
「はい」
「それでこの人が太平洋を海で渡りたいそうなんだが、オーストラリアに向かう客船はないかと尋ねている、あるか?」
「客船?ちょっと待ってください・・・」
そう言いながら、その人は仕事場の人と太平洋を渡る船を資料室から調べてくれた、理事館の仕事場の人間が二人が太平洋を渡りたいというのを聞いて、
「冗談だろう」「おいおい常識とゆうものを学んでいるのか」と笑って話す。
そして、
「客船はありません」
「オーストラリアに行ける船なら何でもいいんです」と祐介は言った、
理事が「そういっているよ」
とゆうと男が、
「客船はありませんが、貨物船ならありますよ」
「貨物船?」
祐介は少し驚く、
「貨物船ならオーストラリアに行ける便が一つあります」
「じゃあそれでお願いできませんか」と言う。
理事も少し驚いたが、
理事は「貨物船に州の護衛の人間がいるから安心してください」と言った。
3日後、
青空の元、貨物船の蒸気帆船は荷物の積み下ろしをしていた、
祐介と詩織は貨物船に乗り込もうとしていた。
水夫が「あんたらを乗せるとの州の理事の依頼だ、オーストラリアに向かう」
船長に挨拶をして祐介達は船に乗り込んだ。
船の一室にとおされた、
「汚い狭い部屋だが我慢してほしい」
「ハイ」
錨を上げ、蒸気の圧力を上げて出港する。祐介と詩織は船の甲板のデッキに出て、
海を見物していた。
陸を出て大分たった頃、
「あっイルカだ」
乗組員が言う、たくさんのイルカがまるで船を追いかけているように泳いでいる、
その姿を祐介は動画に撮影していた。
船は進む、
その時、海面から1頭の巨大な白い鯨が水面からジャンプした、
水しぶきが祐介達にかかった、
「初めて見る、凄い」詩織が言った。
詩織は日誌で手帳に旅の思い出を書き込む、
海は果てしなく広がっていた。