労働者の休日
勇気は朝に目を覚ました。
瞳を開けると朝のガラスの部屋を暗くさせているカーテンの隙間から
射し込む光が眩しく感じる。
起きて自分を確かめる。
洗面台に行って顔を洗い、自分の顔をガラスで見る。
朝食用に買っておいた、シリアルのコーンフレークを皿に入れて、
牛乳をかけて、スプーンで思いきりかきこんだ。
朝はまだ早い。
そう思うと、TVのスイッチをいれる。
いつものように朝のニュースいつもどうりだ。
時代は2度目の働き方計画の話題。
勇気の自分もそんな労働者の一員。
高校を卒業したのはいいが、行きたかった大学も家は大学に行く金も親は出し渋る状況でとにかく私立大学は学費が高いので、
自分も優秀な成績とゆうわけでもなかったから、
自分のためになんとかしようとしてくれた母の援助も断り、就職する事に決めた。
そんな労働者の自分に転機が訪れたのは2度目の働き方改革。
週休3日制の5時間労働の実施だった。(普通の仕事は週休3日の週水土日休みの5時間労働。又は労働者の仕事は週2交代制月火木か
水金土出勤。5時間労働、バイトは日曜日も出勤。日曜はバイト以外正社員は休み。給料が下がるのでこれに自宅副業の人も多い。その他仕事によって1日おきに休みの所もある。農業の仕事も多い)
勇気は会社にまだ慣れてなくて、慣れてきたら正社員にしてやるとよく上から言われていた。働き方改革により、人間の労働者の仕事は主に週3日〜4日、
シフト1週間2交代制で週休3〜4日休みで、1日の労働時間も5時間労働
労働は機械やAIにとって代わり、労働の機械化が労働者の休日を増やした。
情報問題も多くAIにとって代わる。まだ雇われて間もない勇気は週休4日の仕事の労働時間減った分、生産性の機械の稼働時間を延ばすため正社員休みの日曜の出勤とかだった。
日が夕焼けになった仕事の終わり、近くのコンビニで缶ビールを買って、
仕事仲間と仕事終わりに飲む。
「勇気〜今日おつかれ〜」
「明日から連休だし・・・帰りに外食店でもいって飯食べて帰ろうかな・・・」
そんな事を思っている内に日が落ちてきた。
労働条件の良さは勇気や労働者達に自分の時間を与えてくれるようになった。
ユウキは休みの連休を自分の趣味に使う時間が増えた。
友人の意見を聞くと、
「休みの日はプロは引退したけど30代のアマのボクシングを練習している。アマの試合の入場テーマはTubthumpingにしてる」
とゆう。
絵を書いて、ネットの美術館に応募してたりもして皆、
休日をなかなか有意義に使っているようだ。3連休つかって旅行している人も多く、普通の仕事は週休3日だ。
勇気自身も休日は図書館にいったり、DVDを借りてきたり、筋トレしたり、
パチンコいったりして休日を楽しんでいる。
過激な労働時間ももはや過去の話。
連休に知り合いの早紀が家に来た。
勇気の家のアパートのインターホンを早紀が鳴らしても勇気は全然でない。
早紀は持っていた鍵を使って勇気の家にはいった。
勇気は布団にまるまってまだ寝ていた。
台所は家事をしていなくて大分ちらかっている。掃除も大分前のようだ。
「こんなにちらかして、大丈夫」
そう言って早紀は勇気の家の物を片ずけしてくれていた。
その早紀に勇気は言う、
「今から海に行かないか」
「海?」
「久々に海に行きたいなぁ。連休だし。」
「今から?」
「そう」
「じゃあ片付け終わったらね」
ゴトンゴトンと列車は揺れている。
勇気と早紀は誰もいない、光の眩しい列車の中でいた。
早紀は窓を見つめていて、勇気は最初荷物を枕にしていたけど、列車が揺れとともに早紀にもたれて完全に熟睡していた。
列車は揺れる。
次で勇気が思った海が見える駅だ。
駅を降りて、海岸線を早紀と手を繋いで勇気は歩いていた。
その後コンクリートでできた、海の灯台の海にむかって1直線状に伸びる道に早紀は海辺の道端に座り込んで、
勇気と一緒に海を眺めていた。潮の香りが早紀の鼻を匂わせた。
「綺麗」
風が勇気達にすがすがしかった。
そのとたん勇気は早紀を抱きしめた。
突然に驚いて、早紀はびっくり
「ちょっと勇気」
そう言って早紀は瞳を閉じた。
「早紀俺と付き合って」
「うん」
それだけ早紀は答える。
その日はベテルギウスの日だったので祝日のベテルギウスの夜で、
勇気の家の前の木はライトアップされたネオンが美しく輝く。
早紀と勇気はアパートで買ってきたお酒と酒が飲めない早紀のジュースで
乾杯した。
この夜は祝日でいろいろな番組をやっている。
リモコンでチャンネルを変える。
夜が気温がさがってくるうち早紀はこたつの毛布の中に潜り込んだ。
遠くで音が聞こえる。
何だろうと2階の部屋から顔をのぞかせた。
ベテルギウスの日とゆう事で
町は星祭りに沸いていた。
星祭りの冬の花火の音だ。
「行きたかったねベテルギウス祭」
「早紀、花火外で一緒に見てこようよ」
「う〜ん」
早紀は少し疲れている感じだ。
勇気も潜り込んで早紀の事を抱きしめる。
神聖な夜
祝日はベテルギウスの日の他
アルデバランの日 シリウスの日 精霊祭等
冬だけでもたくさんある。
「何か作ろうか」
早紀は言う。
「ああ。久々なんだ、彼女ふくめて一緒にこんな夜を過ごすのも・・・。
作るならそうだな・・・温かいものがいいな」
ベテルギウスの夜はふけていった。