第一章
プロフェッサーがアーマードライダーを公表して3週間が経った。それからと言うもの、いくつもの企業が手に入れようとしてきた。が、もちろん拒否。それでも食い下がらない者には戒斗がちょっとした脅しで黙らせた。ちょっとした脅しで。IS委員会はアーマードライダーの存在に危惧しているらしい。詳しくは知らないが。プロフェッサーは

「何れ襲撃して来るんじゃない?」

と言ってきた。襲撃されるのは時間の問題だと思うが。女尊男卑主義の連中による評判はかなり下がったみたいだがそんな連中に評価されたところで関係ない。そしてプロフェッサーが言うにはこんなことがあったらしい


戒斗が街を歩いている時に女尊男卑主義者に絡まれたらしい。戒斗はバロンとしてすでに全国に知れ渡っている。それなのに絡むとは馬鹿な奴らだ。しかし何故絡まれたのか?それは

「アーマードライダーだかなんだか知らないけど男の癖に調子に乗るな」

と文句を言いに来たらしい。本当に馬鹿な奴らだ。大体の女尊男卑主義者は態度だけはでかい。それだけで男を陥れてきた。女=強い、女=偉い。それを利用した。そこで戒斗はどうしたのかというと

「ならば貴様らの態度に見合った強さを見せてみろ」

と言って一般人相手に変身した。女尊男卑主義者たちは即座に逃げ出した。と、いうことがあったみたいだ。戒斗は本当に容赦ない。ちなみに企業に対して行ったちょっとした脅しはこれのことである

結果的に言えば世界はどちらかと言うと悪い方へ向かっている




IS学園

俺とクラスの連中の関係は一部を除いて最悪だ。それも、アーマードライダーが公になった今、俺を見る目が酷くなった。だがそんなもの関係ない。

「織斑君おはよー。ねえ、転校生の噂聞いた?」

「転校生?今の時期に?」

「そう、なんでも中国の代表候補生なんだって」

「ふーん」

周りの会話が耳に入った。どうやら中国から転校生が来るらしい。それも代表候補生とのことだ。しかし何故今の時期に来る?

「あら、私の存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

そう言うのはオルコットだ。3週間前までは俺とメロンを見ただけで怯えていた癖にたった3週間でもう回復したのか。どうなってるんだあいつのメンタルは?

「このクラスに転入してくるわけではないのだろう?騒ぐほどのことでもあるまい」

まあ篠ノ之の言う通り騒ぐわ程でもない。そもそも俺には関係ない

「どんなやつなんだろうな」

「む……気になるのか?」

「ん?ああ、少しは」

「ふん……そんな事より。今のお前に女子を気にしている余裕があるのか?来月にはクラス対抗戦があるというのに」

そう、来月にはクラス対抗戦がある。クラス代表同士で勝負をするらしい

「織斑君、がんばってねー」

「フリーパスのためにもね!」

「今のところ専用機を持ってるクラス代表って一組と四組だけだから、余裕だよ」

専用機があれば勝てると思ってるのか?確かにあいつは専用機を持っている。だがそれだけだ。専用機を持っていても弱い。宝の持ち腐れだ。すると

「――その情報、古いよ」

入り口に誰か立っていた。見かけない顔だ。そこには腕を組み、片膝を立ててドアにもたれていた女がいた。おそらく奴が例の転校生だろう

「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

「鈴……? お前、鈴か?」

?知り合いなのか

「そうよ。中国代表候補生、凰 鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」

「何格好付けてるんだ? すげえ似合わないぞ」

それには同意する全然似合ってない

「んなっ……⁉︎なんてこと言うのよ、あんた‼︎」

「それはそうと鈴、早く教室に戻ったほういいぞ」

「はぁ?何言ってんのよ?」

「おい」

「なによ?」

バシイィン‼︎

出席簿の音が響いた。どうして出席簿であんな音が出せる?

「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」

「ち、千冬さん……」

「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」

「す、すみません。またあとで来るからね‼︎逃げないでよ、一夏‼︎」

「さっさと戻れ」

「は、はいっ‼︎」

代表候補生は個性的な奴しかいないのか…



ランV ( 2014/08/25(月) 16:37 )